2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

遠藤周作氏の受験産業屋批判

遠藤周作氏が『狐狸庵閑談』(PHP文庫)という著書の「受験産業屋を批判する」という章で、自分の小説の一部が入試に出題され、自分の解答と模範解答が違っていたとのエピソードを書いている。「文中の主人公の次の行為を、どのような心理で行なったか」とい…

所得格差・学力格差・著作権

「評論の載っていない赤本?」という記事の中で僕は、入試過去問集に著作権料が上乗せされれば、受験生の経済的負担が増すことへの不安を記した。また、「やはり評論の載っていない赤本が出た!」という記事の中で、デジタルディバイドの問題についてもふれ…

運用するのは人間

著作権問題で、昨年度出題の評論文をweb上から削除せざるを得なくなるなど、苦労の続く大学入試センターだが、こんなニュースも。<受験番号記入ミスを救済 大学入試センター> http://www.excite.co.jp/News/society/20060525113255/Kyodo_20060525a414010s…

早稲田政経で大学作成の文章が出題!

以前に「書きおろしの文章集は作れないのか?」という記事の中で、入試のために大学側が文章を書き下ろすべき旨を書いたが、2007年度版の赤本で確認したところ、どうやら早稲田大学政経学部は遂に「大学作成の文章」を入試に出題したようだ。入試に向けて書…

センター国語第1問はネットでも入手不可?

「やはり評論の載っていない赤本が出た!」という記事の中で先日、センター国語第1問をインターネットでダウンロード可能との旨を書いたのだが、あれこれ調べてみて驚愕の事実に出会った。 本家「大学入試センター」のwebサイトにおける「平成18年度セン…

やはり評論の載っていない赤本が出た!

以前に「評論の載っていない赤本?」という記事で予想した通りに、2007年度版のセンター国語の赤本から、評論の第一問の別役実『言葉への戦術』が「編集の都合により」というコメントと共に省略されてしまった。(ちなみに本文と問題は割愛されているが…